青の言葉(22)
□僕は僕で、きみはきみ
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僕はきみより先に生まれ、きみの世界を照らす。何て少し格好付けてみるけど、実は全然大した事なくて。
次の世界があったとしたら、やっぱり僕は少しだけ早く生まれて、きみを見つけ出す。
何て少し格好付けて言ってみるけど、やっぱりきみの痛みはきみのもので。
その痛みを僕が代ってあげる事は出来なくて。なら少しでも楽にしてあげたい・・・って思うけど、実は全然大した事出来なくて。
僕は僕で、きみはきみで。
何も出来なくて、何とかしたくて、笑わせたくて、幸せにしたくて、それでも分からなくて。
そんなモヤモヤと喧嘩して、戦って悩んで答えは出なくて、どんな言葉も意味を持たなさそうで、ただ、怖い。
怖いのに、また言葉にして。それがなんだかとても格好悪くて笑えて、凄く綺麗に見えた。
僕は僕で、きみはきみ。
一つじゃないし、同じじゃない。だから好きなんだ。だから大事なんだ。
だから、分かり合いたいんだ。一つじゃないきみと。