青の言葉(21)
□江戸川に
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江戸川の流れに想いをはせて。
夏に見た水面は涼やかで、はしゃいだ声が跳ねる。
秋に見た水面は穏やかで、くっついた心臓が照れる。
冬に見た水面は静寂で、
見上げた空に偶然を見る。
流れと同じく時は過ぎ人は変わるけど、
大切なものだけは確かに残ってて、
『必要なのは今だけじゃない、ずっとだ』
って、叫びたくなる。
『好きだ』って言葉の罪深さに怯えつつ、
罪を重ねる事しか出来ない自分の言葉達が、
泣きそうになりながら言葉を紡ぐけど、
きみの幸せの責任を僕が持つから、許してほしい。
『好き』って言葉の罪を、きみに消してほしい。