灰色蒼恋歌

□任務、始動:上-6-
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――コンコン



「レンカ、もう起きてるかしら。私だけど入ってもいい?」

『ちょっと待って。今開けるよ』


日付は一日変わって、朝になった。


――こんなに朝早くから、ボクに何の用だろう。

レンカは扉に近づくと、ノブを回す。


『リナリー? おはよう…どうしたの?』


ボクはふあぁ……とあくびを一つ洩らす。

そりゃあ、朝からリナリー見たいな子に起こしてもらえたら最高だけどさ。


リナリーはボクの顔を見て、「おはよう」と朝から可愛らしい笑顔を振りまいてくれた。


「レンカの団服が出来たから、早く知らせようと思って」

『え? 団服って……。ボク、まだ測ってないよ?早くないかな?』


身体測定……みたいなのしてないよ。


「そこら辺は、どうにかなっちゃったんじゃないのかしら?」


まぁ、本当は昨日抱きついた時にちょっとねっ。

とリナリーは明るく笑った。


『………』


え? ……え?

……、そこは敢えて深く突っ込まない方がいいのかも知れない。


「ね?だから今から司令室に行きましょう。」


『おーけぃ。でも、ボクはデザインとか考えた覚え無いんだけど……』


案とか、採用してもらえるんじゃ無かったっけ。


「大丈夫よ。そこは、私がバッチシ考えておいたわ」

『おお、それは凄いね!! 準備万端じゃないかッ! 楽しみだナ!』


ちょっとテンションがおかしくなったのは触れないでください。

  
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