小さな本棚
□NLエンドなんて認めねェ!! BYルキ
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それは、動揺して野田が倒したハルバードが発した音だった。
「な…な…っ!」
顔をどんどん赤くしていく野田。でもオレはもう気にせず、一気に言った。
「野田、オレはお前が好きだ」
「…っ!」
言い切ると、オレは顔を俯かせる。
どんどん気まずい空気が流れていく。
どうするかと思考をフルに回転させるオレを、不意に野田が抱きしめる。
「最後にその言葉が聞けてよかった」
「んぅ!」
一言、そして唇を重ね、ぱっと離れる。
「じゃあな、音無。オレはもう逝く。
本当はもっと居たいが…その一言で十分だ。
ありがとうそして―――」
「野田っ!!」
野田が消えた後に、オレの耳に「愛してる」と野田の声が響いた気がした。
END.