小さな本棚
□Angel Beats!前編
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今日は朝から可笑しかった。
何つーか、皆からの視線が、多いっつーか痛い。
――そういえば昨日、トルネードやったな…それのせいか?
なんて事を思い、違和感を覚えつつも、校長室の扉を開けたのだった。
ガチャッ
そこでも、皆の目線が突き刺さる。大山や藤巻には目を逸らされてしまった。
…オレ、何かしたかなぁ…。
「あれ?日向、ゆりはいないのか?」
「え…あ、あぁ、うん。で、出かけるって言ってたぜ」
何故、頬を染めて目を逸らす。
何故、椎名に「浅はかなり」と言われなくてはならない。
「あの、音無君…。貴方には、そういう趣味があったのですか?」
「は?」
「いえ、音無君がそれで良いのであれば、構わないのですが…」
高松が顔を赤らめて、眼鏡を弄りながら話してくる。
何なんだ、一体…。
「音無…」
スッと、松下五段が鏡を差し出してきた。
そこに写ったのは―――…
ネコ耳の生えたオレだった。
「な、なんじゃこりゃあああぁぁぁぁ――――――――――っ!!!」