*短編*


□何気ないお話
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「いつも俺見かけたら全力で会いに来てるもんなァ?彩乃」



意地悪そうに微笑んだ

そんな表情初めて見た

ちょっとときめいた、


けれど

頑張ってる姿って

そっちかァア!!!!!



「いやっそっちじゃなくて!
そっちじゃなくてですね、あの純粋に、えっと…!ああもう!
そっちも全力で頑張ってますけどそうじゃなくて!///」


「へいへい、」


「全力なのも土方さん好きだからですし!」


「おーう、ありがとよ」


「さらりと流さないでくださいな
だからもーっ!来てくれたらなんか奢りますよー!」


「いらねェよ」


「んなーっ……てか
私が全力で土方さんに会いに来てるの知ってたんですか」


「………まァな」



ちょっと嬉しかった

気づいてたんだ

貴方に会いに行く

私の存在にちゃんと

気づいててくれたんだ



「ありがとうございます、
こうやって何気ないお話出来るだけでも嬉しいです、」


「ふっ…そりゃ良かった」



忙しいのは分かってる

だからわざわざ立ち止まってお話

そんなことはいつもしてない

土方さんの横にくっついて

土方さんの進行方向に

ついていくだけ


歩きながらでもお話できるだけ

それだけでも私は幸せだ

鬼の副長だなんて言われてるけど

優しくて、かっこよくて

ちゃんと見ててくれる

そんな貴方が私は

これからもずっと

大好きです
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