Lies and Truth


□Truth-29
1ページ/2ページ




「待って待って!!どこ行くの?」



さっき脱いだブーツを履きながら

淡々と出て行こうとする彼

なんで、

神威の名前を出したから?

やっぱり私は色々と判らないまま



「………今日なんだよ、」


「……なにが?」


「………カノンは知らなくていい」


「やだ」



いやだ

嫌な胸騒ぎがする



「まだ朝早いし、さ…ね?
行くとしてももうちょっと経ってから…今は、ゆっくり休んで?」


「……………」



睨まれた、かと思えば

乱暴に唇を奪われた



「……ふ、ぁっ…///」



強引に絡まれた舌は

逃げられなくて、

横の壁に追いやられて



「………会った時から思ってた、お前髪の毛とか煙い、
煙草か煙管、それか葉巻だったりすんの?
その匂いさ、奴が思い浮かぶんだけど……………誰と居たの?」



ふわ、と髪を触られ

責めるような眼差し

どきどきする、なんて

気のせいであれば良い



「………銀時に会う前は、吉原に居たの」


「誰と?」


「……高杉晋助」


「……やっぱな、意味分かんねえ」


「…やっ///」



腰を直に指が伝う

脇腹から徐々に

上に滑らせて
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ