Lies and Truth
□Truth-29
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「待って待って!!どこ行くの?」
さっき脱いだブーツを履きながら
淡々と出て行こうとする彼
なんで、
神威の名前を出したから?
やっぱり私は色々と判らないまま
「………今日なんだよ、」
「……なにが?」
「………カノンは知らなくていい」
「やだ」
いやだ
嫌な胸騒ぎがする
「まだ朝早いし、さ…ね?
行くとしてももうちょっと経ってから…今は、ゆっくり休んで?」
「……………」
睨まれた、かと思えば
乱暴に唇を奪われた
「……ふ、ぁっ…///」
強引に絡まれた舌は
逃げられなくて、
横の壁に追いやられて
「………会った時から思ってた、お前髪の毛とか煙い、
煙草か煙管、それか葉巻だったりすんの?
その匂いさ、奴が思い浮かぶんだけど……………誰と居たの?」
ふわ、と髪を触られ
責めるような眼差し
どきどきする、なんて
気のせいであれば良い
「………銀時に会う前は、吉原に居たの」
「誰と?」
「……高杉晋助」
「……やっぱな、意味分かんねえ」
「…やっ///」
腰を直に指が伝う
脇腹から徐々に
上に滑らせて