Lies and Truth
□Truthー27
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まだ早朝のかぶき町
歩く人も少ない
私は、のうのうと
銀時に会いに行って
そんなことして
良いのかな
やっぱり、ひどいことした
ごめんなさい
神威、ごめん
もうどうしよう
死んでしまえば楽ですか
殺してほしい、な
川沿いに座り込んだ
このまま飛び込めば
重く沈んでしまえば
─────…楽に
負の連鎖って止まらないな
馬鹿だなあホント
どうせ浅い川
溺れるなんてきっと出来ない
苦しさに負けて生を選ぶ
死ぬ度胸も無いのに
しにたい
今はそれしか浮かんでこなくて
何か重い物でも
体に縛りつけて
飛び込めば、
もがきながら
死ねるのかな
「何やってんの」
愛しい人の声が聞こえた
こんな時間に、
きっと朝までどこかで
呑んでたんだろな
「……ぎんと、き」
「座り込んで何してんの?
結構虚ろな目だったんだけど
飛び込もうとか考えてねェよな?まさか、
…俺もう助けるの御免だからな」
もう?
言葉に違和感を覚えた
「私まだ飛び込んでないよ」