短編
□後悔
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*薫SIDE*
悔やんで悔やんで悔やんで
目の前で倒れる大切な人
あふれ出る血液
いくら鬼とはいえ、心臓を貫かれては助からないだろう。
「も、いいから・・・くるし、ま、な・・・で」
君は
どここまで
他人思いなんだ
どうしてそこまで優しくなれる?
「ごめん、南奈・・・・」
「い、よ・・・」
そう小さく呟き、彼女は瞳を閉じた−
わかっていたのに
本当に大切なものくらい
君はいつでも俺の希望だった
それを失った今
俺はどう生きたら良い?
自分が一番憎いよ、南奈−