短編
□大切なキミ
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「んー・・・」
障子から刺す乾麺みたいな朝陽に照らされ
ゆっくりと目を開ける。
「ぐぅ・・・」
「・・・・」
目を開けて真っ先に目に入ったのは
真っ白な障子でも
透き通った朝陽でも
ふかふかな布団でも
香る畳でもなく・・・
赤みを微かに含んだ茶色い髪の毛でした
「そうじいいいいいいいいいいいいいい!!!」
「おはよう、南奈ちゃん♪」
何事もないように上半身を起こし、朝の挨拶を口にする総司
「おはよう、じゃないよ!」
「何なのさ・・・あ、目覚めの接吻してほしいの?仕方ないなぁ・・・」
ゆっくりと顔を近づけてくる総司。
って、いやいやいや!違うでしょ!
「南奈!どうした!?」
スパーンと音を立てて勢いよく開く障子
そこにはまだ寝起きで髪の毛がボサボサな平助。
どうやら私の声を聞きつけてきたらしい。
「ちょうどいい平助!助けて!」
「ん?・・・総司!お前南奈に何しようとしてるんだよ」
ひくーい声でそう問うと、彼は挑発するようににこっと笑みを返す
「何って、接吻だけど?」
「てめええええええええええええ!!!」
あ、平助がキレた。
「なんだよ、朝っぱらからよ〜」
「平助、もう少し平和にできねーのか?」
総司の怒声を聞いてか、新ぱっつぁんと左之さんがやってくる。
「だってよー新ぱっつぁん、左之さん!
総司が南奈にせ、接吻しようとするんだぜ?」
頬を赤らめて接吻と口にする平助
か、可愛い////
「あ?それは駄目だろ。南奈と接吻するのは俺だしな」
「(o゚ェ゚)・;'.、ブッ
左之さん、そーいう事じゃねーだろ!」
「そうだぜ、左之。南奈ちゃんはみんなのもんだ。」
なーがーくーらーすぁん!
何か違う気がします、はい。
ううう、てか何で皆私の部屋に集まるのー!