短編
□婚活鬼
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「つまりですね、千景様はお嫁さんを募集しているという事です。鬼の、ですが。」
「お嫁さんっ!?!?!?!?」
お嫁さんかぁ。
いいなぁ。
まだ、募集中なのかな??
「天霧・・・」
顔をゆがませ、天霧さんを睨む千景様。
あ、匡ちゃんのお仕置き終わったんだ。
「申し訳ありません・・・」
なぜか千景様に謝る天霧さん
「千景様ぁ・・・・」
「なんだ。」
うう・・・
顔が熱い!
でもでも、言わなきゃ!
「まだお嫁さん募集してるんですか??
南奈じゃ駄目ですか??」
私のその言葉に、二人は驚愕するが
千景様は口端を吊り上げて「そうだな・・・」と呟く。
「あと4年ほど経ったらな。」
「っ!?!?・・・/////」
耳元でボソボソッと囁かれた。
私の顔と耳はきっと真っ赤で触ったら火傷してしまいそうなくらい熱いだろう。
流れる月日
4年がとてつもない永遠のように感じてしまう時だった。
end
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