短編
□純血の鬼
2ページ/4ページ
「待て。今戻った。」
突然、愛しい人の声。
落ち着いて、凛々しく、冷たく、温かい声・・・
『あっ、千景様、お帰りなさい!』
「ああ。」
「なんだよ、風間。また振られたのか??・・・ハハハッ!お前顔が駄目なんじゃねーのw」
(o゚ェ゚)・;'.、ブッ
こいつww千景様になんてことを!!
あんたに顔が駄目とか言われたくないわよ!!
じーっと殺気を込めて匡を睨むと、うっ・・・と目をそらされた。
ふんっ!
「今日は別にさらいに行った訳ではない。
新選組など、所詮紛い物と犬猫の集まり。
無理矢理さらおうと思えばいつでも出来る。
いずれ、あの女鬼は俺の妻になるのだからな、少しは遊ばせておいてもいいだろう。」
ズキッ・・・
妻、か・・・
バンっ!!
あれ・・・??
あれれれ??