短編

□純血の鬼
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「待て。今戻った。」

突然、愛しい人の声。

落ち着いて、凛々しく、冷たく、温かい声・・・

『あっ、千景様、お帰りなさい!』


「ああ。」


「なんだよ、風間。また振られたのか??・・・ハハハッ!お前顔が駄目なんじゃねーのw」


(o゚ェ゚)・;'.、ブッ

こいつww千景様になんてことを!!

あんたに顔が駄目とか言われたくないわよ!!

じーっと殺気を込めて匡を睨むと、うっ・・・と目をそらされた。

ふんっ!


「今日は別にさらいに行った訳ではない。
新選組など、所詮紛い物と犬猫の集まり。
無理矢理さらおうと思えばいつでも出来る。
いずれ、あの女鬼は俺の妻になるのだからな、少しは遊ばせておいてもいいだろう。」


ズキッ・・・


妻、か・・・

バンっ!!


あれ・・・??

あれれれ??
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