短編
□そう、まるで花のような
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「総司・・・」
「南奈ちゃん・・・ごめんね、これから巡察だから」
「そう・・・気をつけてね」
「ありがとう」
僕は小さな口付けを彼女の額に落とし抱きしめた
とても小さくて儚い君
いつか消えてしまうんじゃないかとすら思う
めいいっぱい愛情を注いでも
逆に愛情を注がなさ過ぎても
君は壊れてしまう
そう、まるで花のような
水をあげ過ぎても
あげなさ過ぎても
枯れて散っていく
どうか僕の命が続く限り
君を枯らせないよう壊さないよう
大切に守りたい
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