作文

□アサシンクリードパロ
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また気を失い、目を覚ますと部屋にいた。
部屋と言っても自分の部屋でもなくさっきの拘束されていた部屋でもなく…とにかく見覚えがない。
真っ先に思ったことは、ここは恐らく街のオブジェの中の家だろう、ということ。
しかし自分の中でそう結論付けるのは早いと思い、外を見て確認することにした。
開いている窓が近くにあったので窓から外を見てみようと近付く。
窓には鳩がとまっていた。
追い払おうと手で払うがすぐに戻ってきてしまう。
鳩をよく見ると、足に紙のような物が結ばれていた。
もしかしたら伝書鳩かもしれないと思い、この家の住人に申し訳ないと思いながらも勝手に見てみると、

「私は兵に命を狙われている。
彼らを暗殺してほしい。」

というような事が書いてあった。
読み終わると頭に衝撃が走った…げんこつで殴られたようだ。
後ろを見ると中年くらいの男が立っていた。
自分の父に若干似ていたような気もする。
「勝手に見るな。」
手紙を俺の手から取り上げると、男はそれを読み始めた。
よく見ると男には左手の薬指がなかった。
「暗殺」というのは本当かもしれない、と頭によぎった。
それと同時に憎き敵のことを思い出した。
この男について行けば何か学べるかもしれないと思い、ここがどこか確認するついでに男について行くことにした。



男は俺がついて来ても何も言わなかった。
妙に思いながらも俺はついて行くことをやめなかった。

周りを見るとどうやらここはずいぶん田舎のようだった。
道は舗装されておらず、人々もTシャツなどは着ておらず、ドレスや鎧などを着ている。
まるで映画を観ているようだった。

しばらく行くと男は人気のない道に入り、壁を登りはじめた。
俺は「?」と思いながらも男の後を追い、なんとか壁を登った。
男は壁に掴まりながら、位置を調整しているかのように横移動を続けた。
俺はそれをただ横目で見ていた。
すると男は急に左腕を伸ばし、屋根の上にいた兵の服を掴み、地面に叩き落とした。
兵を掴んだ時、何かが左腕から出て兵の腹に突き刺さったように見えた。
あれでは兵も生きてはいないだろう。
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