作文

□アサシンクリードパロ
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目の前にいる男達とはそれぞればらつきはあるが長い付き合いだ。
チームを組んで何年になるだろうか。
そして、ついに明日から組織に喧嘩を売る。
奴らの顔を見るのもこれで最後かもしれない。
場の緊張を解くため昔話をすることにした。

「俺の子供の頃の話だ。
敵を討つちょっと前くらいのことだ。
今でもなんだかよくわからない体験だが…
暇潰しにでも聞いてくれるか?
少し、長くなるが。」



あの頃の俺は、親戚を失い、子供ながら怒りに震える日々を過ごしていた。

ある日道を歩いていると、いきなり口を布で塞がれた。
あれは睡眠薬か何かをかがされたのだろう。
そのまま気を失い、目覚めた時には妙な椅子に寝かされていた。
体は拘束されていて一切動かせず、口も塞がれていて、俺はただ目線を動かすことしかできなかった。
たくさんの科学者のような風貌の奴らがこちらを見ていて、椅子が巨大なパソコンと接続されていたのをよく覚えている。
俺はそこで何かの実験に使われたのだ。

また気を失ったかと思うと、次は不思議な空間で目を覚ました。
灰色と白のグラデーションがかかったところで、上下左右の感覚がよくわからない。
所々に白い線が走り、言うなればバーチャル空間の様に思えた。
とにかくその場を離れようと思い、全速力で走ると、その場に場違いのような街が現れた。
街といってもオブジェの様な物で、上下で言うと若干下にあるように見えた。
何故そこでそう思ったかはわからないが、この街に飛び込めばここから抜け出せるような気がして、思いっきり飛び込んだ。
 
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