薄桜鬼小説2
□あなたが好きすぎて
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設定
・斉藤×女主人公
・甘々
・拍手ネタリク
今日、やっと会える――…
私の心はいつもより忙しくても幸せいっぱいだ。
なんてったって、
久々に恋人に会える。
どこにいるんだろ??
パタパタと廊下を小走りに急いでいると、
隊務でしばらく会えなかった恋仲の斉藤さん。
会えて嬉しい。
声が聞きたい。
そう思うけど、
お喋りだってうまくできなくて、
気の利いた言葉も苦手な私。
『でも、久しぶりだから……。』
わくわくとそのまま斉藤さんに近づく。
「――…あの!」
折角勇気を出して声を出しても、
緊張しすぎて裏返っちゃうし、
声が大きすぎた。
驚いたように目を丸くして振り返るのを見ると、
恥ずかしくなる。
「――…っ、/////」
呼びかけておきながら何も言えない私に嫌な顔もせず、
少し笑ってくれる。
「祥。久々だな。」
「すみません!!」
斉藤さんが何か言って下さった気がするけど、
そんなの耳に入らない。
さっきよりも大きな声で叫ぶと、
真っ赤な顔のまま勢いよく駆け出していく。