薄桜鬼
□狂気の腕はただの腕
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設定
・斉藤×祥
・名前は『祥』で固定
・微狂&微グロ
・シリアス→甘々
『武士ならば命よりも名こそおしめ!』
近藤さんのこの言葉が
どうしても頭から離れない。
聞いた時から耳元から離れず
ずっとそう言ってる。
ただ、言葉に感激して頭に残っているのではないことは分かった。
(もしかして私は……)
次に浮かんでくる言葉に、
私は急いでかぶりを振った。
(私は死を恐れている――??)
そんなことはない。
でも、無いなんてこの状態では言いきれない。
殺された仲間を思うと足がすくむ。
これからみんなそうなるかもと思うと刀を捨てたくなる。
(私は……私は……)
どうしてしまったのだろう――
今までみんなについてきたときは死なんか恐れていなかったのに。
逆に死よりも武士の恥をさらすことを恐れていたのに。