薄桜鬼
□不幸よりも大きな幸せ
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「一君――…!!」
なんで!?
いつもなら、
そんなヤツらすぐに倒せるのに。
なんで刀を地面に置くの!?
そんなことしたら……!!
そして私は気付いた。
――私のせいで一君が殺される!!
それからの私の行動は自分でも驚くほどだった。
右手から落ちていた私の刀を一空の足元に蹴り上げた。
そして自分の首にあてられている刀に自分の喉を当て、
勇気を振り絞り自分から首を切った。
「祥!!!」
薄くなった視界で一君が刀を持ってのが見えた。
そして私は目をとじた。