短編
□クリスマス
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「庭を飾りでもしましょうか?もうじきクリスマスでしょう」
「俺はまだお前の首が飛ぶ様を見たくはないがな」
ゴクソツの、正確にはあさきのもの達が住みかとする家の中、炬燵にはやはり似付かわしくない格好のナカジとゴクソツが居た。
「やはり、兄様に怒られてしまいますかね」
「だから怒られるだけでは済まないと言っている」
表情は見えずとも呆れた様子のナカジ。ゴクソツの兄は何かと派手なこと、特に極卒がすることを嫌うのだ。
「せっかくわたくしの新しいロボができましたのに!」
「お前、本当の目的はロボを飾りたいだけだろう。それだからあの人が怒る」
そう、兄はなにも理由なく嫌うわけではない。ゴクソツはやることなすこと行き過ぎで、自作ロボを使って暴れたりと面倒なのだ。しかし止めるためとはいえ刀や銃を持ち出すのだからこちらもまた面倒。
「しょうがありませんね…。当日のお楽しみということで!ひょっひょっ!神も面白いことを考える!」
「はじめからそのつもりだったなこの軍人もどきの餓鬼め」
しかも神も関わっているときた。
「嗚呼、やはりお前など切られてしまえ」
「ぐぅい!?」