拍手&企画(復活)


□ビキニ Ver.Vongola
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ビキニと野球少年





『は、恥ずかしいよ』

「ははっ!」

『う゛〜〜』






私は今、武くん家で水着(しかもビキニ)を着せられています。

全ての始まりは1時間ほど前。
水着を買って家に帰ろうとした時に私はたまたま武くんにばったり会った。すると武くんは袋の中の水着を見ると爽やかな笑顔で「俺に見せてくれよ!」と、言ったのだ。
何だか断れなくて、今に至るんだけど……。






『やっぱり恥ずかしい〜!もう服着てもいい!?』

「だーめ」

『〜〜っ!!』

「それよか、その水着いつ着て行くんだ?」

『え?あ、明後日に京子ちゃんと花とプールに行く時に……』

「…………」

『……?』






急に真剣な表情をする武くんに、なぜか嫌な予感がした。






「ん〜……。なぁ」

『ん?』

「プール行くの禁止な」

『えぇっ!』






な、何で〜!?






「女3人でプールなんて、危な過ぎるのな!」






ニカッ、と笑う山本くん。


心配してくれたんだ………。






『すごく嬉しい。ありがとう』

「じゃあ……」

『でも約束は破れないよ』

「……そっか」

『ごめんね武くん』






そう謝ると、武くんは私にチュッとキスをした。






「今から水着のまんまヤらせてくれたら許すっ」

『えぇ!?』

「いいだろ?」

『〜〜〜!』






武くんに頼まれて断れるはずがない。


私は武くんに抱きついた。






「出来るだけ優しくするのな」

『ん………』






それから行為後、私が眠っている間に武くんが沢田くんにこんな電話をしていたなんて、全く気付かなかった。






「あ、ツナ。明後日ってヒマ?いや、獄寺も誘ってプール行かねぇ?」






彼女は知らなかった。

山本がこっそりプールについて行く理由が、もしも彼女がナンパされたり危険な目に遭った時に相手をフルボッコする為だなんて。

恐るべし、野球少年。














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