拍手&企画(復活)
□雲・綱・骸・獄
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〜雲雀恭弥〜
『うわ〜〜。雨酷くなってきましたよ』
「ふーん」
素っ気なくそう返した雲雀さんに、私は今日何度目かの溜め息。雨だからかな、気分も優れない。
『何か楽しい事ないですかね―』
「知らないよ」
『む―』
言う事は冷たいけど、ちゃんと返事してくれるし、やっぱり心は温かいなぁ。
なんて思ってたら、雲雀さんが「あ」と、何かを思い出したように呟いた。
「あるよ、楽しい事」
『えっ!何ですか?』
「まず君と相合い傘して僕の家に行くんだ」
『あ…相合い傘……』
嬉しいけど恥ずかしいかも。
そんな私の胸中をに気付いたのか雲雀さんは、くすっと笑った。
『それからどうするんですか?』
「今日は雨でしょ?外に出る必要はない。だからずっと部屋で君を抱く」
『なななな何言ってんですかぁぁぁぁ!!!』
「我ながら名案だよ」
『やっぱり雨なんて嫌いだあぁぁぁ!!!!』
今すぐ天気になーれ!!
(じゃないと私の腰があぁぁぁぁ!!)
(君って馬鹿だよね)
(僕は雨だろうと晴れだろうと君を抱くよ)