Novel
□コーヒーミルク。
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よくそんなもの飲めるナとグリードのカップを見つめながら言うと、ガキには分からねーだろうよと軽く鼻で笑って返ってきた。
実際の年齢より上に見られるのはしょっちゅうな事なのでそれほど気にはしていないが、いざガキと言われると少々ムカつく。
ムッとした顔をして見せると、なら飲んでみろよとまたにやけながら言われた。
本当ムカつく。
再びマグカップの中の琥珀色の液体に視線を落とす。
本当にこれは飲んでも大丈夫なのか?腹痛を引き起こしたりするんじゃないだろうか。俺に限ってそんな事はないと思っているが、さっきの味を思い出すとどうしてもたじろいでしまう。
ああもう!いつまでも悩んでいても仕方ないだろ!飲むよ!飲んでやるよ!さっきからニヤニヤしながらこっち見んな!グリード!
半ばやけになって覚悟を決め、カップを持つ力を強める。
小さく深呼吸してからゆっくりとカップを口に近づけ、一気に流し込む。
温かい液体が喉を通り胃に落ちていく。
いや、温かいではなかった。
「・・・ッ!あっつッ!!」
口と胃が痛い。熱い。
一人でヒーヒー言っていると、グリードがそれはそれは盛大に笑っていた。