Novel

□コーヒーミルク。
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「・・・ッ!何こレ!?スッゴくまずイ!?」

あまりの渋味に舌が痺れる。

白い無地のマグカップに注がれた茶色い液体を両手で持って睨みつけるとグリードが呆れたように大きくため息をついた。

「まずい言うな。それはれっきとした飲み物だ」

飲み物!?これが!?

グリードは俺と同じ液体の入った空色のマグカップを傾け、平然とした顔で口に運んでいる。

「なんだお前コーヒー知らないのか?」

「イヤ、この国に来る前書物で読んだ事はあル」

でもこうやって実物を見たのも飲んだも初めてだ。

「思っていたよりずっとまずイ」

「だからまずい言うな。せめて苦いと言え。それにこれはこういうもんなんだよ」

そう言ってまた一口コーヒーを啜る。
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