二次夢小説〜〜WORKING!!

□殴った代償は
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ドカァ!!

出会い頭一発。

俺はいつも通りキレのあるパンチを伊波さんから貰っていた。
「ごめんね!! 小鳥遊君!!」

「待って下さい。伊波さん」

俺の言葉にピタッと止まる伊波さん。

「え、な、何かな? 小鳥遊君」

「いきなりですけど俺、毎日殴られてるのに何の見返りもないじゃないですか?」

「……はい。そうです」

「だから伊波さん。見返りが欲しいです」

「ええ!! そ、そんなこと言われたって私あげられるもの何にも持ってない……」

「大丈夫です。俺が欲しいのは伊波さんですから」

伊波さんが固まる。
「い、伊波さん?」
「ほ、本当に私でいいの?」

「はい。俺は伊波さんが欲しいんです」

「よろしくお願いします」

伊波さんが深々と頭を下げる。

「所で伊波さん、見返りのことですが」

「ええ!! まだあるの!?」

「これは見返りというより条件です」

「じょ、条件って何?」

伊波さんがオドオドビクビクしながら聞く。

「条件というのはですね、伊波さんが俺を殴る度に俺が伊波さんにキスをします」

「ええ!! そんな条件なの!?」

「はい。いいですか? 伊波さん?」


「わかりました。その条件呑みます。だから、その、一発殴っていいですか?」

「全力でですか?」
「はい。すいません……」

「わかりました。いいですよ」

俺は大人しく殴られる頬を突き出す。


バキィ!!


そして伊波さんは俺に、早く条件をしてほしい、と言うのだった。
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