二次夢小説 〜バカとテストと召喚獣〜
□康太とクラスと逃走中 〜第四話〜
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『まだ奴はどこかにいるはずた。いいか、見つけたら直ちに拘束。一人で殺ってしまおうなどど先走った考えは起こすな。奴は我ら異端審問会で裁きを下す』
『了解。こちらも見つけたらすぐに拘束する』
「さて、まだムッツリーニはこの近くにいるはずだ。くまなく探せ」
「「「了解」」」
他のクラスが授業中の中、俺たちFクラスは何をやってんだ。
答:命がけのクラス内鬼ごっこ。
にしても、だんだん隠れる場所がなくなってきたな。この場所もいつまで保つか。
今俺が隠れてる場所は旧校舎一階の空き教室。旧校舎の一階に降りた直後に入った教室だ。
ただ隠れたくて考えもなしに入った教室だが間違えではなかった。
灯台下暗しとはまさにこのこと。
先ほどからF団員たちは俺がいるこの教室を素通りしていくばかり。
この教室のことを気づいてないのか? それに、なんだか焦ってるようだな。
「このままではまずいぞ。あいつが来る前に早く見つけなければ!」
あいつ? あいつとは誰のことを言ってるんだ?
「ぐあっ! や、やめ……」
「お、大人しくするから補習だけは……ぎゃああああ!」
何だ? 階段のほうが騒がしいぞ。
頭を上げればすぐバレる位置だから確認は出来ないが、F団員の叫び声や慌ただしさで何となく分かる。
「まずい、こんなに早くあいつが来るとは……仕方ない。今は逃げることを考えろ」
「ほう。俺から逃げられる自信があるのか」
「もう来たのか、鉄人」
あいつというのは……鉄人だったのか。これはますます危険な状況になってきた。
「貴様らが何をしているかは知らんが、自習の時くらい静かに出来んのか!」
「くっ! お前たちは逃げろ! ここは俺が止める!」
「俺を止めるか。貴様には一番きつい補習をくれてやろう」
「早く行くんだ! ここで捕まったら誰があいつに裁きを下すんだ!」
かっこいいことを言ってるようだが結局は俺を捕まえる為だろう……。
「逃げられると思うなよ。貴様らを捕まえることなど赤子の手を捻るより簡単なことだ」
赤子の手を捻るとは舐められたものだなFクラスも。
「必ずあいつは捕まえる。だから、死ぬんじゃねぇぞ!」
そう言ってF団員が走り去って行く。