過去拍手小説

□クリスマスパーティー
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ビュウウウウウ

「今日はやけに寒いな。こんな日はお汁粉でも飲みたくなる」

「本当ね、音無くん」

「おわっ!? ゆり、いつの間に?」

「…………最初からいたわよ……」

「……それはすまなかった……」

「私を気づかなかった罰としてお汁粉をおごりなさい! おごらなければ……」

「今すぐおごらせて貰います!」

「よろしい。じゃあ今すぐ買ってきなさい!」

「かしこまりました!」

ダダダダダダダ

「全く。私に気づかないなんてどうゆう神経してるのよ」

サラサラサラ

「あら? 何かしらこれ? 冷たいわね。雪……?」

「ゆり〜買って来たぞ〜」

「あら音無くん。遅かったじゃない」

「全力で走って買ってきた俺に言う言葉かそれは」

「ふふっ、冗談よ。ありがとう。あっ、音無くん。これ、気付いた?」

「上? 上に何が……」

サラサラサラ

「うぉっ。冷たっ。これは……雪か?」

「そっ、雪よ。この世界で雪なんて初めて見たわ」

「へ〜。珍しいことがあるもんだな」

「音無くん。私この雪を見てやりたいことが出来たわ」

「ん? 何をやりたいんだ?」

「クリスマスパーティーよ!」
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