二次夢小説〜けいおん!!

□第二話
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今日も部活〜。

俺はギターを背負い部室に向かう。

廊下を小走りで進む。

この階段を上がれば部室の音楽室だ。

中から声が聞こえる。

っていうことは誰かいるな。

俺は音楽室のドアを開けて挨拶。

「やっほ〜。元気〜?」

「拓斗か。元気だぞ」

「拓斗くん。元気よ」

音楽室に入ると澪と紬がいた。

もう一人いるはずなのにいない。

「律はどこ行ったんだ?」

「律ならどっか行ったまま帰ってきてないぞ」

「そっか。わかった」

俺はバックを置いてギターを取り出す。

軽めに音を出してみる。

ジャラ〜ン

うん。今日もいい音だ。

「拓斗くん。お茶出来たんだけど飲む?」

おっ、お茶が出来たのか。ならばいただこうかな。

「うん、飲む」

ギターを置いて机に向かう。

「はい、どうぞ」

紬がお茶を置いてくれる。

「いただきま〜す」
お茶を一杯飲む。

う〜ん。美味しい。紬が入れる紅茶って本当に美味しいな。

「みんな! 入部希望者が来たぞ!」

和んでた中、音楽室のドアが勢いよく開けられ律が入ってきた。

てか入部希望者連れてきたのか。

「本当か!」

澪と紬が振り返る。
入部希望者に握手してる。

「ようこそ軽音部へ!」

「歓迎いたしますわ〜!」

あの子入部希望者なんだよな?

なんでオロオロしてるんだろ?

「ムギ! お茶の準備だ!」

「はいっ!」

紬が気合いを入れてお茶を入れている。

ちなみに、ムギというのは紬の愛称である。

「ささ、こっちにどうぞ」

律が入部希望者をイスに座らせる。

んでもって律も座る。

「実は私たちも今年の新入部員なんだけど」

紬が入部希望者にそっとお茶を差し出す。

「先輩たちがみんな卒業しちゃってて、今部員が私たち四人だけなんだ」

入部希望者はお茶を飲みながら聞いている。

「だからね、部員が5人いないとクラブとして認められなくて、一週間以内にあと一人集まらなかったら廃部になるところだったんです」

紬が説明をし終えた所で律が握手をする。

「本当に入部してくれてありがとう!」

良かった。これで廃部は免れた。

俺も挨拶しておこっと。

「俺、藤村 拓斗。よろしくね」

自分の名前を言って手を差し出す。

だが、相手の手が帰ってこない。

「あの、ごめんなさい!」

入部希望者がいきなり謝る。

え? え? 俺謝られることしたっけ?

「そ、その、私――」

その次の言葉に、俺達は肩を落とさずにはいられなかった。
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