SJ
□俺の彼女はシンデレラ
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――鏡に向かいはじめて30分
「ふんふん♪」
ご機嫌な様子で髪をいじっているようだ。
毎日毎日鏡見てて飽きないの?
たまには俺を見てほしいんだけど
「ねえ」
「離さないよベイベ♪」
「ヒチョルー」
「たんたんたんたたっ♪」
はぁ…
完全に自分ワールド
いつもの事だけど
「出来たッ!!」
セットが上手くいったのか、満足気にこちらへ向かってきた。
「見ろハンギョン!綺麗だろ?」
自信ありげな口調に思わず笑ってしまった。
しばらくからかっていると、ヒチョルの顔は次第に暗くなっていく。
「あ…」
そういうことか
本当は「可愛い?」って聞きたかったんでしょ?
あんなおどけた口調だったけど…
「可愛いよ。」
「え、な…かっ…可愛い…て」
ほら、顔が赤くなってる
何もしなくたってヒチョルは可愛いんだけどね
「いつだって可愛いですよ。だから――」
「だから…?」
「可愛いヒチョルは俺の事だけ見てね」
俺の可愛いシンデレラ
fin
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