短編集

□花見酒、再びその後
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「…あのぉ」
「─2度と飲むな」
「…え〜…」
「何か文句あんのかっ!!ああっ!?」
「…ありません」

迫力満点の声で怒鳴られてしまい、ひっ!と首をすくめた。それでも諦めきれずに、楽しかったのになぁ…と、口の中でブツブツと愚痴った。そおっと土方の顔を見たら、表情は変わらないが目が和らいでいて。

「─俺がいる時だけだ。」
「ぇえ!?」
「俺がいる時だけ許す。分かったか。」
「はいっ!」

“仕様のない奴め”と、目の前の総司の笑顔を溜め息混じりに見つめた。その顔は他の者が見たなら腰を抜かすほど甘かった。



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