短編集

□花見酒、再びその後
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「申し訳ございません。以後充分注意致します。」
「…」

壬生屯所副長室。先程から同じ会話…正確には、総司の声だけがしている。

「ごめんなさいってば」
「…」
「反省してますぅ…」
「…」

正座して腕を組み無言の ままで、眉間に皺を寄せている土方の前に、可哀想なほど恐縮してこちんと座っている。ちらちらと上目使いで顔色を伺っては、視線を落とす。

チチチチチ…

何処からか小鳥のさえずりが聞こえてきた。


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