短編集

□花見酒、その後
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「おおっ!?土方さんっ!」
「何だ?」
「私浮いてますよ!!」
「…そりゃ目出度いこったな…」
「ふわっふわっふわっふわっふゎ…♪」
「…………」

もう日も暮れている。高瀬川の桜を見ながら、ちょいと引っ掛けるだけの積もりが、気付いた時には空のお銚子が列になっていた。弱い部類に入ると分かっている土方はたいして飲んじゃいない。総司だ。総司が出来上がっているのがその証拠…両手を広げぱたぱたと上下に振って、跳ねている。

「ふわっふわっふわっ…」

呆れるやら可笑しいやら可愛いやら…まだまだお子様だと苦笑した。


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