愛してるから

□泣く権利のない俺
2ページ/6ページ

なんて悲劇のヒロイン気取っても
切なさは募るばかり。


「好きだった、」

そう、もう過去のこと

二度とニノの温もりを感じることはない


泣きたいけど、
俺に泣く権利なんてない


だって、

しょーくんも泣かないで堪えたんだろ?


そしたら、俺だって泣かない。

これがしょーくんにできる、
せめてもの償い



「ヒマ、だな…」


ピンポーン

こんなナイスなタイミングに誰だろ?

「はーい…って、相葉ちゃん。」

どうしたの?って聞けば


「リーダー、中いれて?」

また唐突なところが相葉ちゃんらしい


「どうぞ」

中に入れない理由もないから
相葉ちゃんを家に入れた

「お邪魔します」

「いま、親いないから
かしこまんなくていいよ」

って笑えば、
そっか。ってふにゃりと笑う相葉ちゃん

なんか、

「違う、」

「え?」

突然訳わからないこと呟く俺に戸惑う相葉ちゃん


「相葉ちゃん、
いつもと違うっ!なんで…?」

なんだかいまの相葉ちゃんをみてると不安になる




もしかして、

「俺が、裏切り者だから…?」

最低な奴だって軽蔑した?

もう、前みたいに笑ってくれないの?




次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ