愛してるから

□そばにいて
3ページ/10ページ

「どうしてそんなこと言うの?」


俺、なにか怒らせた?


「そうじゃなくて、」

夫婦に憧れるんだろ?


「そ、だけど…でも、そういう意味じゃ」



「お前は、女と付き合った方がいい」


そしたら、夫婦って関係も
手に入れることだってできる


「な、んだよそれ…」

俺は、そんなこと望んでない


「望んでんじゃん。
いつもうっとうしいくらい、
うらやましがってんじゃん」


開いた口がふさがらない


「俺は、お前の望み叶えられねぇから」

女の人と付き合って、
自分の望み叶えればいいじゃん


勢いで、言ってしまった


「なんでよっ?」



ここで冒頭に戻る

「潤、俺のこと好きじゃないの?」


俯き震える声でしゃべるまさき


「…別にそういう問題じゃ」

「俺のこと嫌いになったんでしょっ?!」

だから、そんな酷いことばっか
言うんだ



俺の気持ちを理解してないまさきに
無性にムカついて


「お前の為に言ってんだよ」

「嘘つき!!俺の為とか言って
ほんとは全部自分の為じゃんかっ!」



─パシンッ

「、ぅ…っ」
「…ぁ」


気づいたときには
手をあげてしまってた




次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ