三色シグナル

□41〜45話
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「ついたぞ、帰り迎えが必要だったら呼べよ」
「うん」
「襲われそうになったら呼べよ」
「それローが言う?」




そう言いふわりと微笑んだ顔は、誰かを好きになることを恐れていた真じゃない。


こいつはもう…俺らがいなくても大丈夫なんだ。
なんとくそう思った。







「私…二人がああ言ってくれなかったら、一生誰かと向き合うことなんて出来なかったと思う。

本当にありがとう…」




ニッと恥ずかしそうに笑うと、俺達に背を向け走り去って行った。














「なァユースタス屋」
「……あァ?」
「俺らいつから真が好きなんだろうな」
「ハッ、そんなもん決まってんだろ?……ガキの頃からだよ」



その頃からずっと……







俺達は自分が思ってる以上に、
真のことが好きだったんだ。






濡れる眼差し





今更気づいてももう遅ェよ…。


いや、本当は気づいてた。





ただ拒絶されることを恐れて認めたくなかっただけなんだ…。



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