雲獄パラレル
□第二部 7
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朝起きると一番に見えるのは隼人の顔。
あの日以来、体を重ねるようになった。
僕たちはお互いの理解の上で事に及んでいるわけだけれど、
その朝一番に感じるのはちょっとした後悔。
純粋な存在を汚している罪悪感と
負担をかけている体への不安。
それでも抱いてしまうのは、
理性が本能に負けているからと隼人が望んでくれるから。
隼人が大人になった時。
それでも僕の側にいてくれるだろうか。
きっと隼人はどんどん美人になる。
その分僕はどんどん老けていくんだろう。
なんてね。
今心配したってどうにもならないのに。
「ひ、ばり?」
まだ眠いのかゆったりとした口調の隼人。
「まだ寝てていいよ?」
微笑みかけて髪を梳くと、
再び睡魔が襲ってきたのか隼人はすぐに目を閉じた。
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