雲獄パラレル
□第二部 4
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side.隼人
1ヶ月ってこんなに早く過ぎるんだっけ。
って思うくらいに、
1日1日があっという間で、
たわいもないことをいつまでも話していたくて。
1つの布団で一緒に眠るのが幸せ。
今なら死んだって構わないって思えるくらいに。
でも、
あれからいろいろ考えてみたけど、
やっぱり俺は庇護される対象として見られてるんじゃないかって思う。
雲雀の手はすげーあったかくて心地よくて、すぐに眠くなってくるんだけど、
今日こそは、雲雀に与えられることを望むんじゃなくて、
自分で行動しなきゃいけない。
「・・・ちょっと、いいか?」
「どうしたの?」
雲雀はいつも俺の話を拒絶しない。
「眠いんでしょ?明日聞くよ。」
だめなんだ。
今ここで言えなかったら、俺はこの先ずっと言えなくなっちゃうから。
「雲雀は、俺のこと…好き、か?」
「当たり前でしょ。好きに決まってるじゃない。」
即答だった。
それがとても嬉しくて、
自分の気持ち伝える前に探りを入れた自分が恥ずかしかった。
「じゃあ、俺に、も、なにかさせてくれよ。」
俺は雲雀の役に立ちたい。必要とされたい。
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