雲獄パラレル
□第一部 8
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なんでだ?
あんなに場違いだと思っていた空間が、いつの間にか心地よくなってた。
1人でいるよりも落ち着く。
一分でも一秒でも長く二人でいたい。
俺の中の何かは変な方向に変わってしまったのだろうか。
人を信頼せずに生きてきた俺が、確証もないのに雲雀の言葉を信用してる。
雲雀に嫌われたくない。
雲雀がどんなこと考えてるのか知りたい。
今までの俺じゃ考えられなかった思考が溢れ出す。
この感情は、なに?
俺を裏切らないで。見捨てないで。1人にしないで。
と叫ぶ俺がいる。
それは『願望』
俺なんか誰もいらない。必要としない。また誰もいなくなる。
と叫ぶ俺がいる。
それは『絶望』
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