小説

□悩み
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ずっとずっと考えていた。
どうして3-Bは狙われるのか、どうして警告なんかをマジナが受けたのか。


なにもわからない、なにもなにも。

まるで頭に深い霧がかかったような不透明感、なにを考えようとしてもまるで無駄だというかのようで。


人の気配がしなかった、ならそれは人じゃない。なら、なに?






コツ、と音が聞こえた。





今は放課後、ここは廊下。
ローファーの音だろうか、それにしてはやけに大きい音だなと思いながら私は振り向くこともせずに歩き続ける。







コツ、コツ、コツ。





音がやまない、当たり前だ後ろの人物はまだ私を追い抜いてはいない。







あたりまえ、当たり前。








バッと後ろを振り向くとそこには誰もいなかった。







『3年B組月陽 流  趣味は音楽鑑賞、嫌いなものは教師。しかし仁高 昴化学教師だけは信用している。
中途半端な絶対音感を持っていて月陽流はそれを嫌っている。
柊 順とは幼馴染だが月陽流は柊順が「黙れ!!誰だ、出て来い!!」









声はぴたりとやんでしまう。
なんだ、悪戯かと思い歩こうと一歩を踏み出した瞬間だった。













『くけけけけけけけけ』








吐き気がするような声。
哂い声、嗤い声。










『どうしても立食会に出るというなら明日、朝、ウサギ小屋に来い。
待っているぞ、月陽流・・・くけけけけけけけけけけけ!!!』












狂った機械のように笑い狂って声が収まった。








待てよ、待てまて、どうしてこんな一本廊下であんな警告がだせるんだよ?

ここには隠れる場所なんて。







しかも、










「・・・・・・・・・真後ろで、声が聞こえた?」












はやくスナオと合流しよう、そして言ってやろう。









マジで人間じゃないかもと。
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