小説

□クラス役員と私の隣
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昔、自分を呪ったことがあった。
いつも思い通りにできない私を、自分自身を思いっきり呪ってやった。


だからだろうか、私は今、不幸であると言っても過言ではない。




呪ったからだろうか。










「ナガルさぁあぁぁあん!!!!」

「みんな!!早川を止めろぉおぉおぉぉおお!!!」

「大好きですぅうぅぅうう!!!」

「暴れるな!!っていうか力強ッ!!」








こんな動物園みたいなクラスになったのはっ・・・!!!











「うるせぇええぇぇえ!!!!!黙れ!!!駄犬が!!!!」

「ナガルかっこいい!!!踏んで!!!」

「黙っといたほうがいいよー。ものっそい怖いんだよー。流がキレると地球が」

「私がキレるとこーなります。お前らが。」








スナオの言葉をさえぎり笑顔で順の首を絞める。
ぐえっという声が漏れ、ひくっと喉が震える。


一瞬マジ顔になったナガルに怯えたか、元ヤンの高本が声を荒げる。







「月陽!!柊が死ぬ!!!!」

「ナガルぅぅううぅ!!!白目!!スナオが白目!!!俺にもやってよねぇナガル!
あれ?どうして目をそらすのナガル?ナガルー?」









はぁ、とため息をついてスナオの首を解放する。

ぜぇぜぇと息を吸い込む辺り長くとめすぎt「死ぬとこだっただろうがあああああああああ!!!!」








気のせいだよ☆と言って流しておく。





そんな私たちは教卓で立っていた。

先生が私たちを指名して、会を進めろといってきたのだ。









「んじゃー、委員長から決めよっか」

「私、ナガルお姉さまを推薦します!!」

「はい却下。」

「なんでですか!!」

「つかアンタお姉さまやめろつってんでしょーが。」









彼女の名前は姫川 笑。自殺未遂で、手首に無数の傷がある。


自殺の理由は誰も知らず、私は彼女を1年のときから知っていた。





初めての出会いは、涙だった。






彼女は手首から血を流し泣いていた。



『どった?辛いことでも?お話聞きますよ?』





好奇心から首を突っ込んだ。


抜けなくなってしまった。彼女という存在から。











「はい、多数決でナガル決定ー」

「はっ?!ちょ、手ぇあげた奴ちょっと放課後体育倉庫こいやぁ!!」

「ざっまぁー!」










気がついたら多数決が行われていたらしく私が決定してしまったらしい。

ざまぁ、と笑うスナオを殴って教卓に肘をついて、みんなに問う。









「あーもー、で?男子は?」

「マジナだろ。」

「あぁ、僕やろうか?」

「うげえぇええぇぇ!!なんだその笑い!!スナオ落ちろ!!色々落ちろ!!!」

「やったああ?喜んでるってことで決定で。」

「ちょ、まって!!時間を!!私に時間ををををを!!!」











無情です。





委員長、のところに私とマジナの名前が並ぶ。

スナオが席に戻って代わりにマジナが私の隣にくる。










「つか、マジ私たちでいいの?」









正直、無理じゃないかなと思う。

私、バカだし。マジナは怒ると黒魔術で呪われるし(現に、私に告白してきた早川は腹痛で保健室に運ばれた)。








「というか月陽ちゃんしかできないっしょ。」

「そーそ。ナガルちゃんかわいいし瀬戸くんカッコいいし。」

「美男美女だよ、うん、3−Bでよかった。」

「ビジュアル重視?!このクラスもうだめだ!!!」









叫んで、先生にヘルプを求めるが親指を立てられる。







ため息ばかりがあふれるが委員長として会を進めていった。

スナオ以外と同じ委員会になるなんて初めてだが、マジナなら大丈夫だろう。

変な奴だけど常識はある奴だ。











「・・・静かにしないと、指が変な方向に曲がる黒魔術発動させるよ?」










前言撤回、常識とかカンケーなくって全部力押しだ!!










幼馴染は、机に顔をうずめて寝ている。

はぁ。









「・・・決定、ね。」










つぶやいた。







君が言った言葉はマジナに対する優しさ?

それとも。














本当に、私の隣が嫌なわけ?
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