小説
□僕と君の一年間プロローグ
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桜が舞って、綺麗な時期。
先輩が卒業していった。
大等部にあがる先輩もいれば、別の大学に行く先輩だっていた。
卒業した先輩は私たちにこう言った。
「お前たちのバカ騒ぎ、もうみれねぇと思うと寂しいなー」
ずっとずっと、お前たちは変わらないでくれよと先輩は言った。
ぶわっと桜が舞って、視界をけぶる。
私たちはそれに返事できずにいた。
「人の心配するよりその頭、どうしたんですか?」
先輩の髪の毛は、なぜか爆発したように焦げきっていたー・・・
「っていう夢を見た」
「先輩に謝って来い」
これはバカでバカをカバーするバカ物語。