恋綴り

□すかいぶるー
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 私の通っている高校の図書室は、図書館と言っても過言じゃないほど大きい。

 そんな図書館に私は週に三回程度通いつめている。

「蒼井さん、○×シリーズの新作が入ったって、本当ですか!?」

 放課後、下駄箱の中に入っていた小さなメモを確認して、すぐに走って来た。

「しー。ココは図書館だからね、静かにしなさい」

「ごめんなさい」

 この学校の図書館にいる司書の蒼井さん。下の名前は知らないけれど、私が読んでいる小説の新作が入ったら教えてくれる、とっても親切なお兄さんなのだ。

「反省してるならよろしい。はい、叶ちゃんが言ってる本はコレね」

「ありがとう!」

 そう言うと蒼井さんは「あらら、反省してないね」と苦笑した。


「五月蝿いな」
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