カヲスな本棚

□高校生1
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4月。

桜は満開に咲き、絶好の入学式日和。
新しい―…生活が始まるな。
そんなことを思いながら、布団から出てきたのは、越前リョーマ。今年から、星世大付属高校の一年生だ。
「てゆーか、もう8時なんだけど」

どういう時間感覚なの、と、隣で熟睡している恋人、もとい遠山金太郎の髪を撫でる。
実は昨日から、寮に移った越前達はベッドが明日来るということで、布団で寝ていた。

髪を撫でているうちに遠山は起きたようで、寝ぼけた声で
「コシマエ…?」
と越前を呼んだ。


「遠山さ…もう少し早く起きようよ」


現在は、学校に向かい全力疾走しているところである。
「コシマエー!今何時ー!?」
「8時10分ー!」

走りながら、大声で会話をする。元々、足が早い二人で、その二人が両者ともかなりの美少年達なら、それは異様とも言えるだろう。
「よっしゃ、あと10mやっ!」
「でも、もう25分っ…」
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