捧げ物、貰い物。

□甘い放課後
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「コーシーマーエ!」
「遠山…俺、何回先生つけろっていった?」




甘い放課後



越前リョーマは四天宝寺中学校の英語教師である。
この四天宝寺中にとっては珍しい、関東出身の若い教師だ。

そんな彼には現在恋人がいる。

その恋人とは、この目の前で間違った呼び方をする赤毛の、中三生、遠山金太郎だ。

もちろん、遠山もリョーマも、性別は男だ。
しかし、愛の力というものには、関係ない。

いくらそれが、教師と生徒の関係であろうともだ。


「それよりも遠山…、なにこの小テストの点数」

そこには、赤いペンで5と書いてある。
これ、百点満点だったよね?と確認するリョーマに対し、遠山は清々しい程の笑顔で、

「だって、分からんもん」
それだけやで?という自分よりも身長の高い問題児に頭を抱えなくなったリョーマだった。





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