小説

□4年前の約束
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「えぇっと……結局、約束は出来ないと…?」

「そんな事言ってないじゃん」


意味わかんねー!
双子だからって、どうせ以心伝心できないさだから何!?


「レンが約束忘れないって約束するなら、その約束する」


その言葉は狂った俺をピタリととめた。


「約束って単語が3回もあって何が何やら…」


「馬鹿は困るなあ!
とにかくレンが、約束忘れなきゃいいの!」

…ぁあっ!なるほどなるほど…


「分かった!うん!OK!」







こうして、一生支え合う[約束]をした。



熱があるのに寝ないから、熱が上がった時は俺は馬鹿だと自覚したけどな。


−−★−−★4年後(現在)★−−★−−

…思い出に浸ってしまった!

あの頃の俺はつくづくマセてる!


それにしても小さい頃のリン、可愛いよなぁ〜
寝てる間に死んじゃうーっなんて、素直だなぁ〜

成長していくにつれツンが増えて、ツンデレになってきたのは何故!?


「レン??何1人でニヤけたり、頭かかえたりしてんの??
なんかに…とりつかれた?」

いつの間にか起きたリンが哀れな目で俺を見ていた。


「べべ別にリンがツンデレだなんて全然おおお思ってないぜ!?」

「…あえて何も言わないよ。
うん、言わないだけで消えればいいと思ってるけど」

ツン全開っ!!!


昔はツンなんて無かったのに〜
今だったら約束しよって言っても『はぁ?嫌に決まってるでしょ?』って言われそう。
…つか、リンこそ4年前の約束覚えているのか?



「リン、[約束]覚えてる?」

とりあえず聞いてみた。
覚えてますように………


「約束?レンは一生、私の召し使いっていうヤツ?」

「そんな約束はしてない!!!4年前の約束で、一生」

「支え合う……でしょ?」



…なんだ覚えてんじゃん…

「何よ。私が忘れたとでも思ったの?」

溜め息混じりに言われた。F

「って事で…その約束に基づいてレン、ミカン買ってきて」

「支え合ってなくない!?一方的に支えてない!?」

「しょうがないでしょ??熱まだあるんだから。嘘だけど。」

「嘘かよ!!下がったんじゃん!!」

「五月蝿い。約束でしょ?」



強引な奴だな。


でも、約束って言われると破るわけにはいかない。


「レンー?もしかして約束破るー?」

ニコニコしながら脅し……聞いてくるリン。



「俺、約束はちゃんと守るの知ってるよな?」

「うん、知ってる☆」

4年前前もこんなこと言ったようなと、デジャブに思いながら、リンの策略(?)によって近くの八百屋まで向かう俺だった。
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