小説

□レンの七変化!
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「別に、お前のためにミカンを買ってきたわけじゃない!たまたま見えて、たまたま金があっただけだぞ!?勘違いすんなよ」

…わーこの弟、見事にツンデレ発言してるよ。
でもツンデレンはなんか可愛いから好きだなっ!

「そっか、リンのために買ってくれたんだね、お姉ちゃん嬉しいよ…」

「だから偶然だってば!」

だってついつい、からかいたくなるんだもん。
分からなくないでしょ?


頬を赤く染めたレンは俯きながらボソリと言う。

「ま、まぁ…少しリンのために買ってきた…かもしんない。…かもだぞ!?」

デレたー!デレましたー!

「ツンデレ……良い!」

「リンお姉ちゃん、あんまりニヤけないでよぉ…」

ショタレンーーー!!!
何この可愛い生き物!
[リンお姉ちゃん]、とかヤバっ!
つかリンがヤバ!←

「お姉ちゃん嬉しそうだけど…。
僕、なんかした…?」

「あ、何でもないの!泣かないで!」

「……ふーん。何かあったら言えよ?俺が守ってやんよ」


恥ずかしいセリフ…=イッケレンVv
待ってましたぁ!


…それにしてもショタレンからイケレンって同じ人に思えないわね…

「なぁリン、俺の事好き?」

「もちっ!」

かっこいい!
我が弟かっこいいよ!
その顔ズルいですよ!

「じゃあ…ずっと一緒にいような。永遠に愛してるから」


…あれ…
マセてません?
愛してるとか言ってるけど…



…マセレン…ですね///



「あの、リンにマセレンは少し早いんでチェンジしてください。イケレンとかイケレンとかイケレンとか!ぁショタレンでもおけ!」

「なんで?俺のこと嫌いなの?」

ぐいっと顔を寄せてくるマセレン。

ちょ…!
近い近い近い近い近い!!!!


「近いわ馬鹿!」



…平手打ちをしてしまった。


「あー…ごめんレン」

でも元はといえばアンタのせいだし。

「俺は…リンに嫌われたんだな」



なんか嫌な感じじゃありません?
レンから黒いオーラが漂ってるけど…


「俺は拒絶されたんだ。なんでだ?俺はこんなに想ってるのに。いっその事無理矢理にでも奪おうか。そして二人だけの世界に行くんだ。そうすれば、ずっとずっと永遠に俺の物だ。俺だけのリンだ。だから一緒に逝…」

「ストォップ!!!ヤンデレン!それ以上言うなっ!!リンがレンの事嫌いなわけないじゃん!だから病まないで!」

「えへへ、そっか!俺もリン大好きだよ!」

いきなりデレンになるな…
可愛いけどさっ!?

でももう…疲れたよ…
コロコロとキャラ変わりやがって…






「レン!いつものヘタレンに戻りなさーい!」


今日で2度目の平手打ちをする。


「ってぇ…ジンジンするぅ…」

「うん、ヘタレが一番いいや。イケレンじゃ変に緊張するし、デレンじゃ調子狂うしね」

「それって褒めてんのかよー」

「うるさいな。ロードローラーで潰すよー★」

「黙ります!勘弁してください!」

「よろしい」
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