小説

□学パロ(ミクオ視点)
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初音ミク。
こいつの頭は大丈夫なのか?

会う度に「ミクオ先輩ー!」とか「愛してます〜♪」とか言ってくる。
失礼かもしれないが、いつかストーカーになりそうだ。
本当にこのボカロ学園はミクを含め、変な奴が多い。
ツンデレ中学生がいたり……コイツはえーと確か2年♪組だったかな?この前、国語で教科書を忘れてルカ先生に虐められたらしいってミクから聞いた。

「あの…ミクオ君」

窓の外を眺めながら考えていた僕に一人の女子が話しかけてきた。同じクラスの人…だよね?聞くなって?
興味なくて覚えられないんだよ。

「わ、私…ミクオ君の事がずっとずっと好」

「ちょっと待てぇい!!!」

…なんか来た。
アイツしかいない…


…あのツインテール女しか…


「黙って聞いてりゃ、ミクのダディーに手をだそうとしてるわね!?」

聞いてたんかい。
っつかダディーじゃ、パパだろ。

「ぁ、失礼。ミクのダーリンに手をだそうとしてるわね!?」

ダーリンでもないし。
わざわざ言い直さなくたっていいし。

「ぁ、あなたこそなんなの?」

名前の知らないクラスメートは少し焦りながらキッとミクを睨んだ。
なんだコイツら。

「ん?教えてあげても良いけどショック死するわよ?」

勝ち誇った顔をしながら、クラスメートにゴニョゴニョと内緒話をしているミク。

「ばたんきゅ〜」

文字どおり、クラスメートが倒れた。
ばたんきゅ〜って言って倒れる人は初めて見たけどね。

「まったく、ミクに勝てると思ってるのかしら、この先輩は」

無理だろーね…って!待て待て待て何言ったんだよ!何で僕スルーしてたんだ!?

「何言ったの?」

「ミクが今1番、ミクオ先輩の彼女になる確率あるよね!」

…無視か。それに何でミクが1番なの?

「…何で?」
    、、
「だってミクってよんでんじゃん」

即答だし意味分かんない。
ミクはムスッとした顔で続ける。

「だぁかぁら!ミクオ先輩はミク以外の女子の名前知らないでしょ!?」

確かに…
でもミクの存在感が大きすぎなだけなんじゃ…

「とにかくミクが1番なの!」

強引だ。

僕は他の女子の事を思い出してみた。
けど…


…ミクしか出なかった。


自問自答。僕はミクの事を…?
んなわけあるか。

他の女子を思い出せない今の僕には、否定してミクは存在感大の後輩だと思い込む事しか出来なかった。

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