小説
□学パロ (レン視点)
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ここはボカロ学園。
今日は俺が、この学園について教えてやるよ。
★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★
2年♪組。俺のクラスだ。
双子の姉、リンも同じクラスなんだ。
べ…別に同じクラスだからって嬉しい訳じゃないんだからな!?
むむむしろ、迷惑だぜ!?
「なにブツブツ言ってんのー?」
ジト目で見てくる俺の好きなひ……じゃねぇよ!俺の双子の姉!口がスベッただけだ!……なんか俺、しょっぱなからツッコミ多くね?しかも自分に…
「何でもねーよ」
「ふーん…
ま、いいや。授業始まるよ?」
えーっと、次の授業は…
ルカ先生の国語ー!?!?!?
え!やだやだ俺を助けてお願いだから!
♪〜ニーッコニッコ動画〜♪
ぁ、今のは学校のチャイム。
はぁ〜、やだよ〜、ルカ先生だよ〜
ガラっ
ルカ先生が入ってきた途端、いつになくシーンとする教室。
リンも、国語の時間には真面目になる。
「では、始めます★」
明るい口調で授業を始める先生。
この先生があんな酷い悪魔だなんて信じらんないよな。
悪魔の獲物になりたくないし、教科書出すか〜。
ん?んん!?
…ヤバい。
教科書…忘れた。
「まっさか、教科書忘れたおバカさんなんていないわよね〜あっはっは」
ちょ、怖い怖い恐い!!
「ねー?鏡音レン君?」
クラスのみんなの視線が俺にきた。
あの先生はエスパーか!?
それとも俺、恐ろしさのあまりアタフタしすぎで一目瞭然なのか!?
…とりあえず、逃げるしかない!
俺、頑張る!
「先生、お腹痛いんで保健室に行ってきていいですか?」
仮病をつかってみた。
ルカ先生はにこやかに、なおかつハッキリと言った。
「そういう時は、お腹を殴ると治るって知ってる?」
知らねーよっ!!
どう考えても悪化するだろ!
悪魔到来だぁー!
「うふふ、知らないって顔してるわね。
当然よ、私の頭の中の辞書だもの。」
ですよね〜w
っつか、先生の頭の中の辞書ってどうなってるのかな〜、寒気がします〜
「ごめんなさい。教科書忘れました」
この先生には勝てません。
うん、絶対に。
「じゃあ、死んでなさ……ゴホン。
隣の人に見せてもらいなさい」
なんか言いかけたよね先生。
でも、あえてツっこまないよ俺。
「なんで教科書わすれたんだろ…」
この授業は異様に長く感じた。
♪〜ニーッコニッコ動画〜♪
チャイムも鳴り休み時間だぜ。
終わった瞬間リンがおもしろそうに話しかけてきた。
「レンもバカだねー。教科書忘れんなんて」
ごもっとも。俺はバカだ。
二人で、たわいもない話しをしていると高等部の制服を着た人がこっちに向かって走ってくる。
「リンーレンー!」
「…ミク先輩…」
この先輩は、俺らに会いに中等部までよく来る。
「えっへ〜、0点とっちゃったw」
それはヤバいだろ。
「ミクオ先輩見なかった?」
いきなり話を変えるな。
ミクオ先輩はミク先輩の片思い相手でカッコイイ顔して大人しい雰囲気である。
「あっ!アレそうじゃないですか?」
リンが指をさす。そこにはミク先輩と同じ髪色で背の高いミクオ先輩がいた。
「きゃー★ミクオ先輩♪」
ダダダダっと走っていったミク先輩。
いったい何だったんだ?
「そういえばレン。新入りの先生と話した?」
あー、この前新しい先生来たな。カイト先生だっけ。
「見てないな。だから話してない」
「私も〜。今から見に行こうよ!」
俺はカイト先生を見るため、強制的に職員室に行く事になった。
…リンに甘くない?っていう目でみないでくれ。
「あれだぁ!」
職員室のガラス越しにリンがはしゃぎだした。
「カイト先生ー!」
いきなりカイト先生を呼び出すリンは、話してみたいじゃん、と俺に耳打ちをする。
カイト先生はニコっと笑った。
「どうしたんフベッ」
転んだ。
カイト先生が転んだ!
それと同時に職員室の書類が吹っ飛ぶ。
そんでもって校長の怒鳴り声が。
「カイト先生!そんな所で転ばないで下さい!書類が飛ぶわ!」
メイコ校長はピリピリ。ルカ先生にも校長は手をやいてると噂が流れている。
まぁ、そうだよな。ルカ先生は悪魔だ。
っつか、カイト先生ってヘタレだ!
なぜそんなとこで転ぶ!?
リンは呆れた目でもあり絶対零度のような冷たい目でもあった。
「すぃませーん」
ヘラヘラと謝ったカイト先生はクルリと俺達の方を向き言う。
「アイスを食べればご飯は食べなくて良いよ」
俺達がツッこむ前にカイト先生に本の角が命中した。どっから飛んでき…
ルカ先生がニヤっと笑っている。
この人しかいない!本を投げる奴は!
「違うわよ。カイト先生?」
珍しく正論!?
「タコならご飯食べなくていいわよ」
俺の希望は打ち砕かれた。
もぅ嫌、この学校。
今回の学校紹介はここまで!俺が狂いそうだ!
また、紹介してやるよ多分。