稲妻11

□君色の葉っぱ
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あの双葉をクイックドロウで刈り取り、水で濡らした脱脂綿の上に刺して3日待つと半田が生えるんだよね。てか半田って位置的に根っこの部分だったんだね。
んで、その生えて来た半田から更に刈り取りまた植える。
それを暇さえあれば延々続けるんだ。
でも、オリジナルの半田から刈ってちゃんと双葉から栽培した半田は、"半田真一"ほどの大きさがないんだ。せいぜい120mlの缶ぐらいの体長でさ。髪色とかもピンクに水色紫黒金赤…すっごく色とりどりで、カラーひよこならぬカラー半田!
なかには何匹かかぶる色の子がいてさ、そういうのはお祭りの屋台で昔懐かしのカラーひよこもとい、カラー半田として一羽150円で売るんだ。
これがまた結構売れてさ。帰る頃には完売でいいお小遣い稼ぎにもってこいなんだよね。
ほら、この前肉まん奢ってあげたでしょ?あれその時のお小遣いだよ。一応半田のおかげだしね。
半田でこんなに売れるんだから、風丸や吹雪を栽培したらすっごく売れるんだろうな…(今度試してみようかな)
え?どうしてそんな色とりどりになるかって?そんなの、ピンクは染岡水色は風丸赤は基山とかいう奴の緑は壁山黒はシャドウ白は吹雪、
の血を水の代わりに一定期間与えてるからだよ。少量だけど半田の大きさがアレだから丁度いいんだ。それに今特訓とかでみんな生傷絶えないから、血とか出ても珍しくないし、ましてやそれの応急処置するチームメイトなんて普通でしょ?
けど、一つ不満なのが茶色の半田が生えないことなんだ…
栗松や一之瀬のを使っても出来ないんだ。
別に茶色なんて地味な色いいだろって?わかってないなぁ、半田と同じ色の半田が欲しいんだよ!



「ねえ半田、その頭の双葉って根っこから引っこ抜くとどうなんの?」
「あー?別に、体中の酸素が抜き出るだけだよ」
「そっかぁ、酸素出るとかやっぱり植物みたいだね。さすが半田」
「は?てか何の話ししてたんだっけ」
「ああ、いいのいいの。半端には関係ないから(笑)」
「喧嘩売ってんのか」


(確かに半田カラーな半田は欲しいけど)
(オリジナルがいなくなったら意味ないし、今のところは我慢するか…)






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