その他

□敬老の日
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前回までのあらすじ
無事人体練成も成功し、元の身体に戻れたエドとアル。
しかしなぜかとてもミニマムなエドが練成されちゃった!?
そしてまだまだ遊びたい盛りのエドとアルの2人はちびを置いて旅に出てしまい、なぜかロイが面倒を見ることに・・・
こうしてロイとJrとの奇妙な生活が始まった。
さて、今日はどんな珍道中があるのかな?



ロイはいつものようにリザに脅されながら、仕事をしていると、Jrが何かを後ろ手に近づいてきた。
ロイはまた何か可愛らしい悪戯でもするのかなと、気づいていない振りをしながら書類にサインをする。
「ねえねえ、ロイ」
Jrは可愛らしい声でロイの名を呼ぶ。
「ん?なんだいJr」
ロイはペンを置くと、Jrのほうを向く。
「あのね、これね、プレゼント」
恥ずかしそうにしながらJrはロイの机の上に黄色の花を並べ始めた。
「えどねぇ、一生懸命、集めたの」
「Jrは偉いな、よくこれだけ集めれたね。どうもありがとう」
ロイはJrの頭をやや乱暴に撫でてやる。Jrは顔をくしゃくしゃにしながらとても嬉しそうにはにかむ。
「今日はロイにいつもおつかれさまって、言う日なんだって、エドお兄ちゃんがね、教えてくれたの」
「・・・・今日?」
なにかロイは引っ掛かりを覚えて記憶を掘り返す。
今日は確か9月19日月曜日、祭日だ。
思い出せ、何の祭日だ!?秋分か、いやそれは来週だ。
「あとね、エドお兄ちゃんからもプレゼントがあるんだよ。ちょっと待っていて、持ってくるから」
Jrは固まっているロイを置いて、とことこと奥の部屋に向かう。
ロイは必死で頭を回転させたが、今日が何の日かなかなか思い出せない。
「くそう、私としたことが!!」
ロイは最終手段として、壁にかかっているカレンダーを見た。
19は真っ赤な数字になっていた。そしてその下には・・・・


数分後、Jrが手に余るような大きな湯飲みをもって駆けてきた。
「これね、エドお兄ちゃんからのプレゼント。有田焼なんだって」
ほぼ真っ白な灰になったロイの手にJrはその湯飲みを持たせる。
その湯飲みには「おじいちゃんいつもありがとう」と書かれたいた。


「なあアル、あのプレゼント最高じゃねぇ?」
「兄さん、趣味が悪いよ」
「あーあ、大佐の顔が見れんのが残念だな」
「まったく、Jrまで利用して、将来変な性格になったら責任とってね」
「そうだ、次から大佐のことをおじいちゃんと呼ばせるように訓練するってのはどうだ?」
「兄さん、いい加減にしないと怒るからね」


敬老の日スペシャル。

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