リクエスト

□愛情表現一時閉鎖
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「3週間…(汗)」


デイダラとサソリと別れたあと、飛段は角都の部屋に転がり込んでいた。

角都はいつものように机に向かって帳簿をつけている。

飛段はその後ろでうつ伏せに寝転がり、じっと角都の背中を見つめていた。


「まったく痛くも痒くもないってカンジだな、角都よォ(怒)」


角都にもショックを受けてほしかったのだ。


「別に。鬱陶しく絡まれずに済む」


久しぶりの解放感に角都は心なしか機嫌が良さそうである。

飛段もそれを感じ取っていた。

ますます傷ついてしまう。


「……………(怒)」


頬を膨らませた飛段だが、なにか閃いたのか、企み顔になった。

キョロキョロとしたあと、そっと角都の背後に近づき、その背中に触れる。


「……それ以上は立ち入り禁止だ」


角都は帳簿を書きながら鋭く言った。

だが、飛段は笑みを浮かべたまま離れようとしない。

愛おしそうにその背中に頬を擦り寄せている。


「サソリにバレなきゃ、立ち入りの禁止の看板なんざ無視だ、無視」

「おい…」


たしなめようと角都が振り返ったと同時に、飛段は素早く人差し指で角都のマスクに引っかけて引き下ろし、自分の顔を近づけた。


「! やめ…っ」


角都の阻止を聞かずに唇に自分の唇を重ねようとしたとき、





ピ―――!





どこからか笛の音が鳴った。

角都と飛段が後ろに振り返ると、床からゼツの顔が生えていた。

その口には笛が咥えられている。


「飛段、イエローカードだよ」

「次ハ、レッドガ出ルゼ」

「ゼ、ゼツ!?(汗)」


飛段がゼツを凝視している隙に、角都はマスクをもとの位置に戻した。


「サソリから頼まれてね」

「四六時中、オマエラヲ見張ッテオケト言ワレタ」

「テメーら、自分の仕事しろよォ!!(怒)」

「飛段、おまえが言うな」


そうツッコミながら、内心で角都は「サソリも気を抜かんな」と感心していた。


これでは飛段は手も足もでない。





*****





そこから先は飛段にとっては地獄も同然だった。

角都を前にしても、抱きつくこともキスもできないなど、習慣となっていたことができないのだ。


食事をしている角都を見た飛段↓


「角都! そのエロい口やめろォ!!///」


向かい合わせだから辛い。


「…引き裂いてやろうか、その口(怒)」


他のメンバーがいる前で不快なことを叫ばれたため、殺意を覚える角都。


賞金首を殺したあとの角都を見た飛段↓


(血…。舐めとってやりてぇぇぇ…///)


角都の頬の傷に興奮する飛段。


「!?(汗)」


熱視線に寒気を覚える角都。


風呂上がりの角都を見た飛段↓


(抱きつきたい!! キスしたい!! めっちゃめっちゃにしたい!!///)


腰にタオルを巻いた角都はエロい。

飛段は自分の足の甲に杭を刺し、己を必死に押されつけている。


「…なにを考えているのか顔に書いてあるぞ。人の体を凝視するな(汗)」


飛段の危うい顔を見て、角都は思わずあとずさった。


おやすみ中の角都の部屋に忍び込もうとした飛段↓

“飛段立入禁止”の貼り紙が扉に貼られてあっても、無視して角都の扉を開けようとしたが、


「…!! 開かない!? わーん、角都ゥ―――!!(泣)」


ドンドンと扉を連続ノックするが角都は開けてくれない。


一方、扉の向こうの角都は耳栓をしたまま安眠していた。





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